オーストラリア・ニュージーランド文学会

オセアニアの文学や文化に関心を持つ同好の士によって1979年に組織された文学会です。このサイトは、当会の情報拠点としてさまざまなお知らせをしていきます【※当サイト閲覧の際、記事の一部しか表示されない場合がありますが、その記事のタイトルをクリックすれば全文が表示されます】

オンライン(Zoom)読書会ー11月からの課題本のご案内

10月の読書会でThe Axeman's Carnivalを読了する予定です。

11月からは新しい課題本に移ります。

次の課題本はRanda Abdel-FattahのDisciplineを予定しておりましたが、諸事情により変更になり、A Beautiful Family by Jennifer Trevelyanが次の課題本となります。

【版元の本書紹介ページ】

www.allenandunwin.com

【Amazon】

Amazon.co.jp: A Beautiful Family: A Novel (English Edition) 電子書籍: Trevelyan, Jennifer: 洋書

【Apple Books】

Jennifer Trevelyanの「A Beautiful Family」をApple Booksで

本書を読むことになる11月、12月の読書会の予定もお知らせします。

11月14日(土)15-17時

12月19日(土)15-17時

1月の読書会の開催日は未定です。

読書会にご興味のある方は事務局までお知らせください。

 

オンライン(Zoom)読書会|9月読書会開催のご報告と10月読書会のお知らせ

9月12日に読書会を開催しましたのでご報告します。

今回は、Catherine Chidgey著 The Axeman’s Carnivalの第2回でした。

The Axeman’s Carnivalの主人公は、Magpieという鳥のTamaです。Tamaは、ある羊飼いで生計を立てる夫婦の家で飼われています。その夫婦を巡るあれこれがTamaの目線から語られます。

みなさんは、Magpieを見たことはありますか?日本にも一定の地域でカササギという名でMagpieは生息しています。しかし、日本のMagpieはヨーロッパのMagpieで、The Axeman’s Carnivalに出てくるMagpieとは違います。The Axeman’s Carnivalに出てくるMagpieはAustralian Magpieです。NZに生息するMagpieはオーストラリアのタスマニア・ヴィクトリア州から持ち込まれたといわれています。The Axeman’s Carnivalでもその点が描かれており、Tamaの亡母がオーストラリアのMagpieにまつわるDreamtimeの物語を語るシーンも出てきます。

worldstories.org.uk

オーストラリアのMagpieはヨーロッパのMagpieよりも攻撃的で(オーストラリアでは、よく、Magpieが人間を攻撃する様子が見られます)、言葉を覚えるのも早いといわれています。The Axeman’s Carnivalでは、Tamaが人間の言葉を操るのに長けていることがストーリーの柱となっています。

Magpieのほか、この小説を面白くしているのは、夫婦が営む羊飼いの日々の仕事の描写です。夫婦は、羊の毛を刈り取りウールにして売っているほか、羊肉生産もしています。子羊の尻尾を切り取る断尾や去勢の描写は本のページを閉じたくなるくらい具体的で、このような仕事が存在することで我々は美味しく命をいただくことができるのだなということを思い知らされます。

タイトルのThe Axeman’s Carnivalというのは、実際に開催されている丸太切のイベントです。この夫婦は、夫が丸太切コンテストに、妻がその姉と一緒にダンスコンテストに参加することになっています。次回は本書のラストになりますが、果たしてこの本のタイトルはどのように回収されるのでしょうか?楽しみです。

 

次回、10月の読書会は10月17日(土曜日15時から17時)を予定しております。

テキストは、同じく、Catherine Chidgey著The Axeman's Carnivalになります。Chapter 20から最後までが読書範囲になります。

【版元の本書紹介ページ】
https://teherengawakapress.co.nz/products/the-axemans-carnival
【Amazon】
https://www.amazon.co.jp/Axemans-Carnival-English-Catherine-Chidgey-ebook/dp/B0CV9R1TKB
【Apple Books】
https://books.apple.com/jp/book/the-axemans-carnival/id6762653740

会員のみなさまには別途、案内があります。

会員以外の方で、読書会にご興味のある方は事務局までお知らせください。

オンライン(Zoom)読書会のお知らせ(9月12日開催)

9月読書会のご案内です。

日時:9月12日(土)15〜17時
テキスト:Catherine Chidgey著 The Axeman’s Carnival
範囲:Chapter12- Chapter19

【版元の本書紹介ページ】
https://teherengawakapress.co.nz/products/the-axemans-carnival
【Amazon】
https://www.amazon.co.jp/Axemans-Carnival-English-Catherine-Chidgey-ebook/dp/B0CV9R1TKB
【Apple Books】
https://books.apple.com/jp/book/the-axemans-carnival/id6762653740

 

会員にはメールでご案内済みです。非会員で参加を希望される方は、事務局までメールでご連絡ください。

10月の読書会は10月17日(土曜日15時〜17時)を予定しております。

新刊図書"Refugees Across the Arts:Global Cultures of Displacement in the 21st Century"

本学会の加藤めぐみ会員が分担執筆された下記書籍が刊行されましたので、お知らせいたします。

Refugees Across the Arts:Global Cultures of Displacement in the 21st Century 
Edited by Katie Brown & Peter Sloane
Liverpool University Press
Published on 28 June 2026 
256 pages 
ISBN:9781836241430 (Hardback)
ISBN:9781836241812 (PDF)
ISBN:9781836241980 (ePub)

 

加藤会員は本書の第8章を執筆されています。

https://www.liverpooluniversitypress.co.uk/doi/book/10.3828/9781836241430

 

2026年 研究大会のご報告

2026年7月4日午後2時より大阪大学豊中キャンパスにて、オーストラリア・ニュージーランド文学会の2026年研究大会が開催されました。

研究大会は、畠山研先生(秋田大学講師)、大山美代先生(近畿大学講師)、田島健太郎先生(九州工業大学講師)、加藤彩雪先生(大妻女子大学准教授)によるシンポジウム「今、学生と読むKatherine Mansfieldー四つの学部における授業実践と展望」より始まりました。比較的若い世代の先生方が、それぞれお勤めの大学にてどのような姿勢と手法で文学教育に取り組んでいるかについて、NZの作家Katherine Mansfieldの作品を題材にした授業の実践についてお話してくださいました。

そして、シンポジウムの後は、Auckland University of TechnologyのAssociate Professorでいらっしゃるフィオナ・アムンゼン氏をお迎えし、"Invisibility as Method: Film, Radiation and Material Witnessing"と題したご講演をいただきました。

講演会終了後は、フィオナ・アムンゼン氏もお招きし、出席者有志にて懇親会が開催されました。来年は、大妻女子大学で行われる予定です。お楽しみに。

2026年(2025年度)総会議事報告

ANZ文学会 2026年(2025年度)総会議事

2026年7月4日

 

【報告事項】

1.2025年度活動報告

 

【審議事項】

1.2026年度活動案

1)月例研究会(オンライン読書会)を開催する。随時、研究会を開催する。

2)『南半球評論』第42号を発行する。

3)研究大会の開催

《2027年度研究大会》

日時:2027年7月10日(土)

会場: 大妻女子大学( 〒102-8357 東京都千代田区三番町12番地)

4)オーストラリア・ニュージーランドからの作家・研究者の訪日に合わせて適宜、研究会や講演会を開く。

5)年間スケジュール

➢ 月例研究会:(オンライン読書会) 2026年7月~2027年6月(原則として毎月第3土曜日、8月を除く)

➢ 研究会・講演会:  適宜

 

2. 2025年度会計報告

 

3.2026年度予算案

事務局諸経費 25,000円 『南半球評論』 出版費 100,000円 講演会謝礼他40,000円

AustLit講読料70,000円 計 235,000円

 

4.『南半球評論』論文の投稿規定について

 

5.『南半球評論』第42号の原稿募集要項について

 

6.AustLit 機関サブスクリプション契約継続について 

 

7.2026 年度役員について

会長:佐藤渉

理事:事務局 一谷智子(事務局長)

三宅一平(企画)(研究会・学会会場企画担当)

大作道子・嶋田亜由美(広報)

乙黒麻記子(会計)

編集委員会 小杉世(編集委員長) 加藤めぐみ(編集委員)

監査: 武舎るみ

顧問:山崎真稔、有満保江、森本峰子

 

8.退会と新規入会(一谷理事) 2024年度末退会 2名   2025年度入会 なし

 

報告・審議事項の別紙については会員のみに配布しています。

オンライン(Zoom)読書会・次回のお知らせ

次回の読書会の開催日時のお知らせです。

 

Kate Grenville "Unsettled"の次は、ニュージーランドの作家Catherine Chidgeyの小説The Axeman's Carnivalが課題本です。

出版元Europa Editionsより:The Axeman’s Carnival - Catherine Chidgey 

日本のアマゾンではこちらからご購入いただけます:https://amzn.asia/d/034AOrBF

Apple Bookからもご購入いただけます:

https://books.apple.com/jp/book/the-axemans-carnival/id6762653740

なんと、鳥・マグパイのTamaが主役のお話です。それだけでもう面白そうですね。ニュージーランドで最も権威のある文学賞であるAcorn Prize for Fictionも受賞しています。

次回の開催日時は、8月22日(土)午後3‐5時になります。範囲は、Part 1. Chapter 11の終わりまでとなります。

その次は、9月12日、10月17日を予定しています。

 

少々気が早いですが、The Axeman's Carnivalの次は、Randa Abel-Fattahの”Descipline”を予定しています。

先日発表された今年のマイルズフランクリン章のショートリストに選ばれた作品で、作者は今年のアデレードのライターズフェスティバルで招待がキャンセルされて問題となった方です。本書の内容は、ガザパレスチナ問題に関連したもので、作家兼人権派弁護士という作者のバックグラウンドも興味深いです。日本のアマゾンでは、10月15日からキンドル版で購入が可能になります。

 

本読書会では、文学を研究される方のみならず、オーストラリア・ニュージーランド文学に興味のある一般の方・学生さんも大歓迎いたします。ご興味のある方は、事務局までご連絡ください。

事務局連絡先 - オーストラリア・ニュージーランド文学会