2019年6月22日(土) に、日本女子大学目白キャンパスで、2019年度オーストラリア・ニュージーランド文学会研究大会が開催されました。
フリンダーズ大学教授・東京大学客員教授のメラニー・オッペンハイマー教授をお迎えして、ご講演いただきました。ご自身がもっとも思い入れがあるご著書、Oceans of Love: Narrelle - an Australian Nurse in World War I (ABC Books, 2005)をとりあげて、第一次世界大戦にイギリス軍つきの看護師として参加した女性の体験をたどるお話は、国家的神話である「ガリポリ」とは違った角度からオーストラリアの位置を考えさせてくれる刺激的なものでした。
公演に先立って、石川会員、小杉会員、湊会員による研究発表が行われ、オセアニア文化を多面的に考察するよい機会になりました。
プログラムは以下の通り:
理事会:12:30-13:30 百年館高層棟11階1123教室(留学生科目中央研究室)
総会: 13:30-14:00 百年館低層棟1階102教室
1 開会の辞 14:00 ANZ文学会会長 有満 保江
2 研究発表
・石川真知子(駿河台大学) 14:10~14:45
「赤いドレスのマシナ:リチャード・フラナガンの小説Wantingにおける
タスマニアン・アボリジニの表象」
司会 田辺 和子(日本女子大学)
・小杉 世 (大阪大学) 14:45~15:20
「マーシャル諸島から太平洋を越えて――Kathy Jetňil-Kijinerと
Robert Barclayによる戦争・核/ミサイル実験・地球温暖化の表象」
・湊 圭史(松山大学) 15:20~15:55
「ミュージカルと米・豪におけるメリトクラシ――
Keating! と Hamilton: An American Musicalを比較して」
司会 有満 保江(同志社大学)
休憩 15:55~16:15
3 講演 Professor Melanie Oppenheimer
(東京大学客員教授; Flinders University教授) 16:15~17:15
“Australian women and war”
司会 湊 圭史(松山大学)
4 閉会の辞 17:15 三神 和子(日本女子大学)